かばんの縫製工場で工場長をしていた時に

縫製工員を雇うのに何人か面接をしました。

面接の中で試しにミシンがけをしてもらったり

型紙を作ってもらったりして

その時にいくつかアドバイスをさせていただきました。

面接に来られた方々はみんな帰り際に

「ありがとうございました」とか

「勉強になりました」と言われました。

その時に、

私の知っている『かばん作りのノウハウは』

もしかしたら『誰かの役に立つのかな』って思い

何か試せれる事はないのかと考えました。

かばんの縫製工場でかばん教室をするのを

真っ先に思いつきましたけど、

工場の社長に提案したところ却下されました。

それで、

『型紙を教えるだけなら大した設備投資をしなくても』と思いつき

次に革日和でお馴染みのムラキに相談をしました。

レザークラフト・フェニックスさんの3階がレンタルスペースになっている

事を教えてもらい

そこで『現役、サンプル師が教える型紙講座』を行うことになりました。

それからは内容です。

先ずは

自分が型紙作りをしている基礎を細かく見直しました。

最初に気付いたのは、

指定されたサイズ通りにかばんが仕上がる型紙を作る事と

生地の巾に対して取り都合の良いように型紙を作る事から

自分はアタマの中で型紙の『サイズ』を先に決めてから

型紙を切り出している事でした。

『サイズ』を正確に切り出す方法は2種類

『左右対称の型紙』と『四方対称の型紙』のどちらかを

使い分けて切り出し、

サイズ通りの型紙を作成していくのです。

よくある質問で、

『四方対称の型紙』だけ覚えれば良いんじゃないか

そう言われたりしますが、

私の言い方ですが、

『四方対称の型紙』を作るまでもなく『左右対称の型紙』で

十分切り出せる型紙がたくさんあるから

『左右対称の型紙』も覚えて使うほうが効率が良いと思います。

サイズ通りに型紙を切り出す事の次は、

型紙と型紙のサイズの合わせ方になってきます。

『直線』と『曲線』のサイズの合わせ方で

2年くらいと悩んで見つけた『縫い代』

この事について完璧に教える為には、

『直線』と『直線』のサイズの合わせ方を完璧に理解しないと

『直線』と『曲線』のサイズの合わせ方が理解できないと思って

『型紙の基礎』はpart1とpart2の2つに分けました。

型紙講座『型紙の基礎part1』『型紙の基礎part2』を

受けられた人から1人だけこう言われた事があります。(知る人ぞ知るK村さん)

「この基礎のpart1とpart2を受ければ、かばんが作れるようになりますよね」

それを聞いたときは本当に嬉しかったです。

彼は、

元々持っていた知識の確認をしただけなのかは分かりませんが

その言葉で内容を完璧に理解していただけたと感じられました。

私は完璧に型紙の事を分かってもらって、

みんなが型紙作りが効率よく作れればと思って

『型紙の基礎』の内容を作りました。

これからも

みんなが容易に型紙が作れるような内容を考えていきますね。