かばんを作りはじめてスグにぶち当たった壁が、
直線と曲線の寸法を1回で合わせられない!って事でした。
お父さんに聞いても、
「曲線の方が少し長いネン」って言うだけで、
あんまりピンときませんでした。
型紙を作った事のある人なら分かりますが、
確かに『曲線の型紙のフチの長さ』と
それと合わせたい『直線の型紙のフチの長さ』と比べると
『曲線の型紙のフチの長さ』の方が長いんです……
そんなん、
長いんは分かってるヤン、
要はどれくらいやネン……
曲線と直線が一発で合わせられないから、
型紙を作ってカバンを仕上げる時間が全く読めません。
そんな風に3年くらい悩みながらも
カバンを作って売らないと仕事にならないので、
何回も何回も型紙をやり直して仕上げたカバンを売りに行って
注文をまとめていました。
どんな職人さんにきいても「そのウチわかる」とか「合わせれるように合わす!」とかって
訳の分からない答えも聞かされたりしました。
ある日、
型紙の曲線のフチを見つめながら、6㎜ほど内側のラインをペンでなぞって……
ミシンで縫い合わされるのはこのラインやんな〜〜って思ってたら☆
この『内側のラインの長さ』と『直線の長さ』を合わせたらピッタリ合うカモ……
早速試したらバッチリ合いました!
『縫い代』を見つけた瞬間でした。
服のパタンナーさんからしたら常識なんでしょうけど、
何も知らない状態からだったので私にとっては『発見した!』感じでした。
それからは曲線と直線は一発で合うようになり
型紙作成の時間が極端に短くなりました。